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2023.03.01

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寝る子は育つ

 健やかな子供の成長は、全ての親の祈りです。子供が元気に活動するためには十分な睡眠が必要ですから、昔から「寝る子は育つ」と言われてきました。

 これまでの研究では、入眠に一致して成長ホルモンの分泌が多くなることが解っていて、この格言には根拠があるとされてきました。しかしその後の調査では、徹夜や夜更かしをしても1日でみた成長ホルモンの総分泌量は、それほど変わらないことが解ってきたのです。では、子供は睡眠が少なくてもいいのでしょうか。

 近年、夜の光が人に与える影響について報告されています。夜に光を長く浴びると、リズムのない眠気や不眠が生じ、意欲や活動性が低下するのです。また若年者の成長に重要なメラトニンというホルモンは、明るい夜という環境では分泌が抑えられてしまいます。

 睡眠時間の減少は、交感神経の緊張を高めます。また糖尿病や肥満の危険が高まることも指摘されています。

 個人差はあるでしょうが、成長過程においては、光を浴びて昼間に活動して夜は十分な睡眠をとる環境が、能力を最大に発揮させるのではないでしょうか。ここはやはり、「寝る子は育つ」と言いたいところです。

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