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2023.05.18

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老骨の本音

 老骨とは、老いた肉体を指す言葉です。「骨」という語を使うことで、より強い表現にしているのです。これを用いた言葉に「老骨に鞭打つ」というのがあります。これは英語では「(forgetting old age(年を忘れて)」という表現になります。「年甲斐もなく」は、「thoughtless for age(年を考えることはなく)」となりますから、英語で使う場合は、これと同様の意味になってしまいます。しかし日本語の「老骨に鞭打つ」には、もっと奥が深い意味があるのです。

 通常は「老骨に鞭打っていきます」と言う場合、表向きには「自分は年をとってしまっているけれども、無理をして頑張ります」と伝えています。しかし同時に、内心では「これからもまだ元気に活躍できる」という自信も隠されている言葉になります。建て前と本音が組み合わさった、都合のいい表現になるのです。

 つまりこの言葉を使えるのは、あくまで自分自身が謙遜して言う場合のみです。決して他人に対して使ってはいけません。もし目上の人に「今後も老骨に鞭打ってご指導ください」などと言うと、極めて失礼なことになります。「若骨」は「老骨」を尊敬し、正しい言葉の使い方をしましょう。

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