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2023.01.27

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肩こりという言葉

 女性では、男性に比べて肩こりが持病だという人の割合が多くなっています。これには、筋力の低下が関係していると言われています。

 肩こりという時には、症状の定義があります。「後頭部から肩および肩甲部にかけての筋の緊張を中心とする不快感、違和感、鈍痛などの症状」となっていて、なんとも堅苦しい文章になっています。

 肩こりという言葉が使われるようになったのは、意外に最近のことです。明治42年に夏目漱石が、「門」という小説の中で「肩がこる」という表現を使っているのが確認できます。しかしそれ以前の明治28年には、樋口一葉が「ゆく雲」の中で「肩がはる」という言葉を用いていますから、どうも最初は「肩はり」と言われていたものが、「肩こり」という言い方に変わっていったのではないかと考えられます。

 肩こりは、人類が両手を自由に使って文明を獲得した代償として抱え込んだ疾患ですから、病状そのものは万国共通です。しかしその言い回しは、微妙に異なっています。アメリカではstiff neck(stiff:硬い、neck:首)と言われ、「首こり」になります。フランスではmal au dos(mal:悪い、dos:背中)と言いますから、「背こり」という表現になっています。

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