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2021.06.05

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終生免疫

 おたふく風邪はウィルス感染によって起こる病気で、耳下腺の炎症を起こします。このため顔が腫れて、おたふくの様に見えることから、この病名が付いています。おたふくの「おた」は「顎」、「ふく」は「膨れる」のことで、本来は頬や顎が膨れている女性の顔を意味する言葉です。

 通常は青年期までにほとんどの人が感染しますが、稀に成人になってから罹患することがあり、この場合は脳炎や睾丸炎を合併することで、重症になりやすいと言われています。

 麻疹やおたふく風邪は終生免疫が得られる疾患で、一度罹ると生涯を通じて罹患することはありません。このため、よく勉強や仕事のつまずきに例えられます。間違いは早く経験することで、若い時期に軌道を正すことができるということです。不成功やしくじりを完全になくすことは不可能です。終生免疫は、同じような失敗は繰り返してはいけないこととと同時に、進歩するためには、実はそれが必要であることを物語っています。

 いろいろな機会で壁にぶつかることがありますが、その時が成長の時と考え、「修正」免疫として糧にしたいものです。いつまでも膨れっ面でいることはよくありません。

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