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　1947年の国際癌研究会議において、抗癌剤に関する画期的な報告がされました。治療を受けた人の名はルースGeorge H Ruth。無邪気で子供っぽい性格から、ベーブ・ルースと呼ばれていました。ベーブbabeは赤ちゃんという意味です。

　プロ野球大リーグで、714本のホームランを打ったことで有名ですが、投手としても活躍しています。それまで誰もやっていない「投手兼打者」で、投手でない時は一塁手として出場していたのでした。レッドソックスから1920年にNYヤンキースに移籍し、その年から投手をやめています。

　大リーグでは、1929年からユニホームに背番号がつくことになりました。当時の背番号は打順を表していたので、ルースは3番になりました。1935年に引退し、翌年に野球殿堂入りをしました。1948年、背番号3を永久欠番とするセレモニーに出席したのですが、その2か月後に鼻咽頭癌で亡くなりました。

　現役時代、彼は決まってまず子供たちからサインをしたと言われています。ヤンキーススタジアムに安置されたベーブ・ルースに別れを告げた人は、2日間で15万人にのぼったとされていますが、その半数は少年ファンでした。