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2021.11.18

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息抜き中のひらめき

 ワトソンWatsonとクリックCrickは、DNAの構造を解明した人として有名で、これは20世紀科学界の最大の偉業と言われています。DNAはデオキシリボ核酸の略語で、遺伝子そのものを意味しています。子が親に似るのはDNAの働きによるものです。

 1951年、23歳のワトソンと35歳のクリックは、ケンブリッジ大学の研究所で出会いました。当時、遺伝子がDNAでできていることまでは解っていましたが、その構造は謎でした。彼らは意気投合し、様々な理論や研究を重ねましたが、何度も挫折していました。

 ある日2人は、別の研究者の誤った理論を調査しているうちに、4つの分子が水素結合で対を作る構造を思いつきました。そしてついに1953年、有名な「二重らせん構造」が発見されたのです。ワトソンは論文の中で、「ダーウィン以来の生物学史上画期的な発見」と述べています。この業績に対し、1962年に2人にノーベル賞が授与されました。

 実はこのひらめきは、彼らがよく通っていたパブで息抜きをしてる時に思いついたと言われています。物事に行き詰まった時には、適度な脳の休息が必要なのでしょう。

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