2026.01.31
お知らせ
顔面は、他の部位と比べて皮膚や脂肪、筋肉の厚さが薄くなっているので、表面の凸凹が目立ちます。これで豊かな表情を作ることができるのです。顔面筋は32個(16対)ありますが、このうち笑筋(しょうきん)が作る「えくぼ(靨)」がよく知られています。
えくぼは、笑うときに頬にできる小さい凹みです。「笑窪」とも書かれますが、これは後に作られた当て字です。皮下脂肪の多い子供や女性にできやすいのですが、成長とともに消えていくことが多いようです。時々、顎や額にできる人もありますが、これもえくぼと言われます。
えくぼは可愛らしい象徴のように思われていますが、漢字では「靨」と書き、なんと「いや(厭)なツラ(面)」という字の組み合わせになります。この理由は分かりません。しかし「あばた(痘痕)も靨」という言葉があり、これは天然痘などによる痘瘡が治った後、顔に残る凹みも靨に見えるという意味で、「好ましくない欠点も魅力になる」という諺になっています。ひょっとして、えくぼは初め痘瘡と間違われ、こんな漢字になったのではないでしょうか。
ちなみに「痘痕も靨」は、英語では「Love is blind.」となり、「恋は盲目」と訳されています。
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