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2025.08.25

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大岡裁き

 大岡越前守は1677年に生まれ、41歳の若さで江戸幕府の町奉行に抜擢されました。いくつかの見事な大岡裁きのうち、有名なものに「三方一両損(さんぽういちりょうぞん)があります。

 大工が落とした財布には、三両が入っていました。これを左官が拾い、中にあった書付から持ち主が分かったため、落とし主に届けました。しかし大工は、落としたものはもう自分のではないとこれを受け取らず、押し問答になります。埒が開かないため、とうとう大岡越前守に訴えます。

 すると大岡は、まずその三両を預かり、自分の財布から一両を出し、褒美として両人に二両ずつ与えました。大工は三両落として二両が戻り、一両の損。左官はもらった二両が、拾った三両より一両少なく、大岡は自腹を切ったので一両の損となり、これで円満に事を収めたわけです。

 日本の福祉医療財政は、困窮を極めています。人口の減少と高齢社会が大きな要因と言われていますが、医療や介護福祉サービスを受ける人、またこれを供給する機関の負担が増すことになっています。このままでは「二両二方損」という構図になってしまいます。大岡越前守のような、国の見事な裁定を期待したいところです。

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