2025.05.24
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イギリスのジョージ6世(1895-1952)には、吃音(きつおん)症という病気がありました。この障害を乗り越える実話を描いた映画が、「英国王のスピーチ」です。
吃音症は、一般的には「どもり」とも言われている、男性に多い疾患です。話す時に始めの言葉がうまく出なかったり、同じ言葉を繰り返す、発音を引き伸ばすなど、円滑に話せない状態になります。発症の原因ははっきりしていませんが、心理的要素が強く関係していると言われています。
ジョージ6世の吃音は、4歳の頃から始まりました。その原因として、X脚の矯正のために窮屈な装具を装着された、左利きから右利きに変えられた、兄に言葉の障害をからかわれた、父親から愛されず寂しい思いをしていたなど、多くの要因があったと言われています。映画では、彼が言語障害を克服して、戦争という国難の最中、国民に対する演説が素晴らしく語られたところがクライマックスになっています。
実はジョージ6世の他にも、ジョージ3世、英国宰相チャーチルも、かつては吃音症であったことが知られています。国を担う仕事のストレスというものは、計り知れないものがあるのでしょう。
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