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2025.10.26

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街を救った少年

 小便小僧の像は、日本の各地を含め世界中にありますが、その最初はベルギーのブリュッセルに置かれたものになります。フランス人の彫刻家が、1619年に製作しました。

 この像の誕生には諸説がありますが、有名なものを紹介します。かつてベルギーと敵対する相手が、ベルギーの街に爆弾を仕掛けました。この導火線につけられた火を、何と自分の小便をかけて消し、危機を救ったジュリアンという少年がいました。どうも小便小僧は、この少年がモデルになっているようなのです。

 膀胱には約500mlの容量があり、1日の尿量は1500ml程度とされています。そうすると、1日に4回ほどトイレに行けばいいことになりますが、実際は早く尿意を感じますので、もう少し回数が増えます。おしっこを我慢していると、膀胱炎だけではなく、感染が腎臓にまで波及する腎盂炎(じんうえん)を生じることもあります。これは高熱を伴う、つらい病気です。特に女性は、男性よりも尿道が短く病気を起こしやすいので、尿意を感じたら小便小僧のように、躊躇することなくトイレに行きましょう。

 実はベルギーの小便小僧の像の近くには、1997年から設置された「小便少女」の像があるのですが、こちらはあまり有名ではありません。

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